かつて日本の狭い住宅を外国人から、「ウサギ小屋」って言われていたこと知っていますか?
「ああ、そんなことあった」という、あなたは昭和世代。外国人が、「日本人はウサギ小屋に住んでいる」とバカにしていた、という話です。
でも、この話、嘘だったようです。
私も最近知りました。
元をたどると、フランス人が日本の住宅を「ウサギ小屋」と書いたのですが、フランス語では「集合住宅」のことを言い回しとしてウサギ小屋と言うそうです。
日本語で言う「うなぎの寝床」みたいなものです。
それを誰かが直訳して、日本人の家はウサギ小屋とヨーロッパ人が言っていると紹介して、パーっと今の言葉で言うなら、
「拡散」させたようです。
この集合住宅というのは、おそらく団地のことで、高度成長期(昭和30〜40年代)、今の感覚ではよくわからないかもしれませんが、団地住まいというのは、最先端で、みんなの憧れでした。
間取りの大半は2DKでしかも、団地間といわれる畳サイズで6畳、4.5畳と板の間。
当時、ダイニングテーブルというのは、まだ高級な家庭にしかなく、その代わりに活躍していたのが、映画「三丁目の夕日」なんかに出てくる「ちゃぶ台」でした。
昼間はご飯を食べ、家族団欒(だんらん)の中心として、夜は折りたたんで、そこに布団を敷いて寝るという、まさに省スペースのテーブルだったわけです。
この間取りで子供がデスクを欲しがり、大人が書斎デスクを欲しがっても、物理的に置けるわけがありません。
子供には学習机を使わせたい、でも置く場所が……
そこに登場して一世風靡(ふうび)したのがライティングデスクです。
使わないときはライティングデスクのデスク面を閉じて置けば、部屋も広くなるし、見た目もスッキリ。

普通の学習机だと、奥行55-75cmぐらいで場所をとります。ところが、ライティングデスクのデスク面を閉じた状態だと、奥行40-45cmぐらい。ライティングデスクは、圧倒的な省スペースで、圧迫感もありません。
この革命的なライティングデスクを日本で誰がいつ、どのように始めたのかは、私も調べてみたのですが、わかりませんでした(知っている方、教えて欲しい!)。
ライティングデスクを作っているメーカーの社長いわく、
「西洋のライティングビューローにヒントを得て、それに書棚などの収納をつけて日本独自のライティングデスクが生まれた」とのことです。

大流行したライティングデスクですが、だんだん廃れていてき、今では作っているメーカーが、ほとんどいない状態です。
でも、「デスク欲しい、でも置く場所ない!」という問題は、現代も共通。
ウサギ小屋というのは、誤解でしたが、そのウサギ小屋から誕生したライティングデスク、「懐かしい」「昭和」「レトロ」で済ませるのは、もったいないです。リビングの省スペース学習デスクとして、大人のミニ書斎として、ライティングデスクを見直すべきと思っています。


